今回は、僕が最近読んだ本の中で、一番興味深くある意味で恐ろしかった本について記事を書いてみたいと思います!
その著書は…
サブタイトルにもあるように依存症、ひいては依存症ビジネスに関して書かれている本です!面白かったので一瞬で読み切りましたが、400ページもあってびっくりしました😳
- 依存症についての理解を深めたい方
- 最近の依存症について知りたい方
- スマートフォンを利用する方 など
長編ですが、この記事を読んで興味を持った方はぜひ著書を読んでみてください!
物質への依存
みなさん、依存症と言われれば何を想像するでしょうか?
アルコール?ニコチン?はたまた薬物?
どれもとても有名な依存症です。これらは長い歴史を持ち、世界中に依存症患者がいます。
最初に紹介するのは、上記のような物質に依存してしまう物質依存です。
有名なのは薬物依存
特に薬物依存は有名で、毎年有名人が薬物の所持や乱用で逮捕される事件が起きています。
上記の例は物質依存です。アルコールを常時取り入れていないと不安になったり落ち着かなくなるといった具合です。
依存症の概念は広いし身近…
依存症と聞かれて真っ先に思いつくのがこれらの、物質依存ではないでしょうか。
物質依存だけじゃない!
順を追って説明いたしますが、依存症は誰にでも身近なものなのです。
コカ・コーラ創業秘話!
コカ・コーラって美味しいですよね!
本書では、コカ・コーラ発明者ジョン・ペンバートンの事例についても書かれています。なぜ、彼を挙げたのかというと、
コカ・コーラ作った人は薬物依存症!
彼の薬物依存症の始まりはとても不幸でした。時はアメリカ南北戦争まで遡ります。
軍人だったジョン・ペンバートンは戦争で負傷し、胸から腹までの大きな傷を負ってしまいます。
そして鎮静剤として使われたのがモルヒネ(中毒性のある薬物)でした。
(よく見ると普通の花ですし、どこにでも生えていそうですよね。)
他の軍人と同じように、彼はモルヒネ依存症となってしまったのです。
薬物依存症から抜け出すために作られたコカ・コーラ
その状況から脱するべく作られたのがフレンチ・ワイン・コカ。後のコカ・コーラだったのです!
しかし、コカ・コーラのコカはコカイン(麻薬)を表していて…
そして今度はコカ・コーラに依存してしまったのです。なんて皮肉な…
関係ないですが、岡田斗司夫さんのYouTube面白いですよね!好きです(急な告白)。
ただ、もっと恐ろしいことが現代社会で起こっていて…
新しい依存のカタチ
物質依存という言葉に分けたのは、依存症にはもう1つ種類があるからです。
恐らく聞いたことがない方が多いと思うのですが…
特定の”行動に依存”してしまう…
今回ご紹介したかった依存症もこちらになります!行動依存とは、
ある行動に依存してしまう症状で、デジタル社会が進んだ現代で注目されています。
なぜ現在、注目されるようになっているのかというと、行動に依存する誘因が多くなっているからです。
(参考)行為依存(プロセス依存)とは?
これ使ってますよね?
- スマホ
- ゲーム
- SNS
どれも現代社会ではごく普通のツールです。大人の中で、これらの1つも利用したことがない人はほとんどいないと思います。
それくらい身近に、依存症を引き起こすツールは溢れているのです。(かくいう僕も今スマホで記事を書いています…恐ろしい…)
ブログ書きすぎです笑
ビジネスにしている人がいる!!
心理学者のチクセントミハイが考えたフローという概念をご存知でしょうか?
試験のレベルと自身のスキルレベルが丁度いいとき、時間の経過が普段よりとても短く感じられることをフロー、もしくはフロー体験と呼びます。
↑ 画像にすればこんな感じです。汚い図で申し訳ありません!
- 試験のレベルが難しく、スキルのレベルが低い時→試験受けたくない!
- 試験のレベルが簡単で、スキルのレベルが高い時→試験が簡単すぎる!
これを利用してユーザーの時間やお金を搾取している人々がいるのです。
ゲームとか
例えば、先ほど挙げたゲーム。ゲームをしていて気づいたら何時間も経っていたという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
僕もその1人で、一時期ツムツムにハマり、一日中ツムツムしていたことがあります笑
↑一回のプレイ時間を2分とすると、2×7407=14814 つまり、246時間もゲームしていたことになります… 恐ろしすぎる…
誰が得してる?
では、これらの経験で得をしているのは誰でしょうか。
ゲームを楽しんでいる僕たちも暇つぶしできるし、得をしていると言われればそうかもしれませんが、おそらくゲームを作った人だと思います。
彼らは、全員ではないと思いますが、ユーザーがゲームにハマる仕組みを理解していてゲームを作り、収入を得ているのです。
本書のサブタイトルである依存症ビジネスです。
少し話が変わりますが、他にも気をつけるべき人がいるので、そちらのご紹介!
SNSを始められたばかりの方はぜひ!
(関連記事)『SNSに潜む勧誘アカウント』しぶとい彼らを延命させているのは「僕たち」だ…
コチラにも関連記事上げときます!
僕らは抵抗できないのか
では、僕たちは行動依存を乗り越えられる方法はないのでしょうか。
依存症ビジネスに病的に呑み込むことなく、害のない範囲で付き合っていくことはできないのでしょうか。
距離をとる!
筆者は明確にその答えを出してはいませんが、適度に付き合っていく方法をいくつか示してくれています。
例えば、距離をとる。
依存症になってしまうと、依存行動を取る対象(スマートフォンなど)が近くにあるだけで、誘惑に囚われてしまいます。
誘惑に囚われる機会が多かったり時間が長かったりすると、依存行動に走ってしまうのです。
距離を取ることが必要なのです。
日記を書くことでメンタルが安定しやすくなるんです。
そのため、過度にスマートフォンを使用することを避けられる可能性があります!
興味がある方はぜひ~♪
使用しないという選択は難しい…
スマートフォンはもはや現代人の生活必需品になってしまいました。
電話、SNS、最近では決済にも使われています。アルコールやタバコとは違い、100%使用しない選択肢がなくなってきています。
(関連記事)「Twitter Proとは?」新しく追加された機能を試してみた!
本書を利用して、適度に付き合っていく方法を見出し、自分自身の時間を有意義に使う努力が必要なのかもしれません。
利用しすぎていませんか?
まとめ
海外の著書はなぜかわかりませんが、とても事例が多い。
コカ・コーラを発明したジョン・ペンバートンを始め、他にもたくさんの事例を提示してくれているので、飽きずに読み進められ、自分ごとのように考えることができるのはとても助かりました!
最近のデジタルデバイスはとても便利です。もはや1日中肌身離さず生活している人もいるかも知れません。
僕も一日に1回はスマートフォンを操作しています。(1日の使用時間はだいたい2〜3時間。SNSとYouTubeに使う時間が長いです)
しかし便利な反面、依存させてしまうような誘惑が多いのです。それらに意識的に打ち勝っていく、もしくはうまく付き合う努力をしていく必要性を感じた1冊でした。
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